クロスの貼り替えは、初心者にとって少しハードルが高く感じるかもしれませんが、いくつかの実用的なテクニックを身につけることで、作業を格段に効率的かつきれいに進めることができます。これらのコツを実践し、プロのような仕上がりを目指しましょう。まず、クロスをカットする際の「柄合わせ」のテクニックです。特に柄物クロスの場合、柄がずれると非常に目立つため、最初の1枚を貼る前に、次のクロスとの柄が合うように、余裕を持たせた長さでカットしておくことが重要です。床にクロスを広げ、次のクロスの柄とぴったり合う位置を見つけてからカットする「仮合わせ」を行うと、失敗を防ぐことができます。次に「糊の塗布」のテクニックです。生のり付きクロスでない場合は、自分で糊を塗る必要があります。糊はクロス全体に均一に、そしてたっぷりと塗布することが重要ですし、端までしっかりと糊を塗ることで、剥がれを防ぎ、継ぎ目をきれいに仕上げることができます。ローラーや刷毛を使って、糊のダマができないように注意しながら塗りましょう。そして「クロスを壁に貼る」際のテクニックです。クロスを壁の上部からゆっくりと貼り始め、中心から外側に向かって空気を抜くようにヘラでならしていきます。この時、空気が残らないように、力を入れすぎずに均一に押し出すことが重要です。継ぎ目部分は、隣のクロスと少し重ねるようにして貼り、後からジョイントカッターで重ね切りすることで、隙間のないきれいな仕上がりにすることができます。この重ね切りは、プロの仕上がりに近づけるための重要なテクニックです。窓やスイッチ、コンセント周りの処理も、きれいに仕上げるためのポイントです。これらの箇所は、一度カッターで大きく切り込みを入れ、周囲の余分なクロスを剥がしてから、定規とカッターを使って正確に形に合わせてカットします。最後に「余分なクロスをカットする」際のテクニックです。壁の端や天井、床との境目の余分なクロスは、地ベラ(カット定規)をしっかりと壁に押し当て、常に新しい刃のカッターナイフを使って、一気にカットするようにしましょう。古い刃では切り口がガタガタになり、仕上がりが悪くなるため、刃はこまめに交換してください。これらの実用的なテクニックを一つずつマスターすることで、初心者でもプロ顔負けのクロス貼りを目指すことができるでしょう。
クロスの貼り方初心者向け実用テクニック