週末の昼下がり、私は重い腰を上げて、長年放置していたリビングの網戸を張り替えることにしました。これまでは穴が開くたびに補修シールを貼って誤魔化してきましたが、全面を張り替えるという作業には強い苦手意識がありました。しかし、実際にホームセンターのDIYコーナーで初心者向けの張り替えセットを手に取ってみると、その仕組みは想像以上に単純で、私にもできそうだと勇気が湧いてきました。まずは自宅の網戸のゴムの太さを測り、予備を含めた長さの網とゴム、そして数百円の専用ローラーを購入しました。自宅に戻り、ベランダに新聞紙を敷いて網戸を寝かせ、古いゴムを引き抜くことから始めました。スルリと抜ける感触はどこか心地よく、枠だけになったサッシを水洗いして乾かす時間は、住まいを丁寧に手入れしているという実感を私に与えてくれました。いよいよ新しい網を張る段階になり、緊張しながらローラーを動かしました。最初は力加減が分からずゴムが浮いてしまいましたが、少し斜めに力を入れるコツを掴むと、面白いようにゴムが溝に吸い込まれていきました。網が徐々に平らになり、最後に余った部分をカッターで切り落とす瞬間、パチンという音とともに完璧な網戸が姿を現しました。プロのような仕上がりには程遠いかもしれないと不安でしたが、遠目で見ればシワ一つなく、以前の汚れた網よりも格段に美しくなりました。何より、自分で手を動かして問題を解決したという達成感は、お金では買えない大きな喜びでした。これまで「難しい」「面倒だ」と思い込んでいた網戸の張り替えが、実は誰にでも開かれた簡単な作業であることを、私は身をもって知りました。作業を終えて新しくなった網戸を窓枠に戻し、そこから吹き抜ける風を感じたとき、私の心まで新しくなったような気がしました。次に穴が開くのを待つのではなく、他の部屋の網戸もこの勢いで張り替えてしまおうと考えています。準備されたステージを賢く利用し、自分たちの色を加えていく。そんな柔軟な姿勢こそが、リフォーム済み物件での暮らしを最高のものにするための秘訣です。
初めての網戸張り替えは意外と簡単