網戸の網が破れたり、たるんだりしているのを見つけたら、自分で張り替えることで、費用を抑えながら住まいの快適さを回復させることができます。一見難しそうに思えるかもしれませんが、基本的な手順と道具を揃えれば、初心者でも十分に挑戦可能です。このDIYプロジェクトの第一歩は、既存の網戸をフレームから取り外すことから始まります。まず、網戸の上部にある「外れ止め」を解除し、網戸を上に持ち上げて下部のレールから外し、次に上部のレールから引き抜くようにして網戸を取り外します。次に、古い網をフレームから剥がす作業です。網戸のゴム(押さえゴム)をドライバーや専用の道具で丁寧に取り外し、古い網をすべて剥がします。この際、フレームに残ったホコリや汚れをきれいに拭き取っておくことが、新しい網をきれいに張るための重要な下準備となります。いよいよ新しい網を張る作業に入ります。網戸フレームの上に新しい網を広げ、たるみがないようにピンと張ります。網がフレームからはみ出す程度に余裕を持たせてカットしておきましょう。網を固定するために、専用の押さえゴムを、専用のローラーを使ってフレームの溝に押し込んでいきます。この時、網がたるまないように、少しずつ引っ張りながら均等に力を加えてゴムを押し込むのがコツです。特に角の部分は、網がシワにならないように慎重に作業を進めます。全ての押さえゴムを溝に押し込んだら、フレームからはみ出している余分な網を、カッターナイフを使ってきれいにカットします。この際、カッターの刃は常に新しいものを使用し、フレームを傷つけないように注意しながら、一気にカットするようにしましょう。最後に、網戸を元の窓枠にはめ込み、外れ止めを固定して作業完了です。網戸がスムーズに開閉するか、隙間なく閉まるかを確認し、虫の侵入を防げる状態になっているかを最終確認しましょう。この一連の作業は、集中力と丁寧さが求められますが、自分の手で網戸を張り替える達成感は格別です。
網戸を張り替える基本の手順