一般的な6畳の部屋の壁紙を張り替える際、あらかじめ何メートルの壁紙を準備すべきかを知ることは、予算を立てる上でも作業をスムーズに進める上でも極めて重要です。壁紙の必要量を算出するためには、まず部屋の壁の総面積を正確に把握しなければなりません。6畳といっても、江戸間や京間といった地域ごとの畳のサイズ規格によって実際の広さは微妙に異なりますが、一般的には床面積が約10平方メートル程度とされています。壁の高さを標準的な2.4メートルと仮定した場合、4辺の合計の長さを算出し、それに高さを掛けることで壁面積を導き出します。例えば、縦3.6メートル、横2.7メートルの長方形の6畳間であれば、周囲の長さは12.6メートルになります。これに高さ2.4メートルを掛けると壁の総面積は約30.2平方メートルです。日本の壁紙は有効幅が約90センチメートルのものが主流であるため、壁紙のメーター数を算出する際は面積をそのまま使うのではなく、壁の周囲を壁紙の幅で割って何枚の壁紙が必要かを計算します。先ほどの例では、12.6メートルを0.9メートルで割ると14枚の壁紙が必要になります。1枚あたりの長さは、天井高に上下の切りしろ分として各5センチメートルから10センチメートル程度を加えた2.5メートルから2.6メートル程度を見込みます。つまり、14枚に2.5メートルを掛けると35メートルという計算になります。ここから窓やドアといった開口部の面積を差し引くことができますが、DIYで初めて作業を行う場合は、柄合わせや裁断ミス、予期せぬ汚れへの対応などを考慮して、あえて差し引かずに余裕を持って発注することが推奨されます。特に柄物やリピート間隔が大きな壁紙を選ぶ場合は、単純な面積計算よりも2割から3割ほど多くのメーター数が必要になることも珍しくありません。ホームセンターなどで販売されている30メートルパックの壁紙は、6畳の壁のみを貼る場合には少し足りなくなるリスクがあるため、天井まで同じ壁紙で統一して貼ることを考えているならば、最低でも40メートルから45メートル程度は準備しておくのが賢明です。正確なメーター数を知ることは無駄な買い物を防ぐだけでなく、途中で壁紙が足りなくなって作業が中断し、ロットの違いによる色の差に悩まされるといったトラブルを回避するための第一歩となります。