自分で6畳の部屋をリフォームしようと思い立った時、最初に直面する壁が、一体何メートルの壁紙を購入すれば良いのかという問題です。ネットショップなどで「6畳用セット」として30メートル程度のロールが販売されているのをよく見かけますが、実はこれだけで部屋全体を完璧にカバーできるとは限りません。初心者が陥りやすい罠は、窓やクローゼットの扉といった開口部の面積を過大に差し引いて計算してしまうことです。確かに窓がある部分は壁紙を貼りませんが、壁紙を貼る際には必ず「継ぎ目」を考慮しなければならず、窓の上下や左右の細かなスペースにも1枚の壁紙を裁断して割り当てる必要があります。そのため、プロの職人は窓があっても壁一面を連続したものとして計算し、切り取った端材を小さな隙間に活用する予備として考えます。もし6畳の壁面すべてと天井まで張り替えたいのであれば、30メートルでは確実に足りず、40メートルから45メートルは必要になります。また、壁紙の「有効幅」についても注意が必要です。一般的に92センチメートル程度の幅がありますが、実際に重なりを考慮して有効に使えるのは90センチメートル程度です。このわずか2センチメートルの差が、壁の端まで貼り進めた時に「あと数センチメートル足りない」という事態を招きます。また、最近人気の高いレンガ調や木目調などの柄物壁紙を選ぶ場合は、隣り合う壁紙の模様を合わせる「柄合わせ」が必要になります。模様の繰り返しの周期をリピートと呼びますが、このリピートが大きな柄であればあるほど、切り落とすロス部分が増えるため、無地の壁紙よりもメーター数を3割程度多めに見積もっておくのが鉄則です。初めてのDIYでは、2.5メートル程度の長い壁紙をまっすぐ垂直に貼るだけでも一苦労であり、途中で破いてしまったり、のりが乾いてしまったりといったアクシデントも想定されます。途中で壁紙が足りなくなって追加注文をしても、製造ロットが異なると微妙に色合いが違って見えることがあるため、最初から少し多すぎるくらいのメーター数を確保しておくことが、美しい仕上がりへの最短距離となります。6畳という空間を自分だけの理想の場所に変えるためには、計算上の数値に15パーセント程度のゆとりを持たせた資材準備こそが、心の余裕と成功を生む秘訣と言えるでしょう。
初心者の壁紙DIYで失敗しないための必要量の目安