築22年が経過した我が家の浴室は、タイルの目地のカビが取れにくくなり、冬場の床の冷たさも限界に達していました。そこで一念発起してリフォームを決意したのですが、最初は100万円あればお釣りが来るだろうと安易に考えていました。しかし、実際にショールームへ足を運び、最新の設備の素晴らしさを目の当たりにすると、予算管理がいかに難しいかを痛感することになりました。まず、私が重視したのは「掃除のしやすさ」と「冬の暖かさ」でした。これを満たすために、床が柔らかくて冷たくない素材や、お湯が冷めにくい高断熱浴槽、そして浴室暖房乾燥機を必須条件に加えました。これらを選んでいくと、製品代だけで当初の想定を超え始めました。さらに追い打ちをかけたのが、見積もりの段階で判明した「在来工法からの変更」に伴う追加費用です。タイルを剥がした後の基礎工事や、周囲の壁の防水処理に想像以上の工賃がかかることが分かり、最終的な見積額は140万円に達しました。ここで私は、何を優先し、何を削るかという苦渋の選択を迫られました。私が選んだ節約術は、水栓金具や鏡のグレードを下げることでした。タッチパネル式の高価な水栓ではなく、使い慣れたレバー式に変更し、鏡も大きな横長タイプではなく標準的な縦長にすることで、約8万円の減額に成功しました。また、壁のパネルも全面を石目調にするのではなく、一面だけをアクセントにし、残りの3面をシンプルな白にすることで、さらにコストを抑えました。工事が始まると、古い浴室を解体した際に土台の木材が湿気で少し腐っていることが判明しましたが、予備費として10万円を別に用意していたおかげで、パニックにならずに補修を依頼することができました。完成した新しいお風呂は、以前とは比べものにならないほど快適です。特に浴室暖房は、冬の入浴を恐怖から楽しみに変えてくれました。今回の体験で学んだのは、風呂のリフォーム費用は表面上の製品価格だけでなく、下地の状況や付帯工事によって大きく変動するということです。自分のこだわりたいポイントを明確にし、譲れない部分に予算を集中させることが、限られた予算内で最高の浴室を手に入れるための鉄則だと言えるでしょう。
私が体験した浴室リフォームの予算と失敗しない選び方