築10年が経過し、リビングに隣接する6畳の予備室の壁紙が汚れてきたため、節約を兼ねて自分で張り替えることにしました。インターネットで検索すると、生のり付きの壁紙セットが1万円程度で購入できることを知り、プロに5万円払うよりも自分でやったほうが遥かに得だと考えたのです。道具を揃え、意気揚々と作業を開始しましたが、最初の壁紙を剥がす段階で既に予想外の苦労が始まりました。古い壁紙が裏紙まできれいに剥がれず、所々ボードの表面まで剥がれてしまい、壁がボコボコになってしまったのです。これでは新しい壁紙を貼っても凹凸が目立つため、急いでホームセンターへ走り、パテを購入して下地を平らにする作業に半日を費やしました。いよいよ新しい壁紙を貼る段階になりましたが、天井から垂直に2.5メートル近い長さの紙を垂らすのは一人では至難の業でした。のりの重みで紙が破けそうになり、ようやく壁に押し当てても、空気が入ってシワが寄り、何度も貼り直すうちにのりが乾き始めて焦りが募りました。特に難関だったのは部屋の角とコンセント周りの処理です。プロがカッター一本で鮮やかに仕上げる様子を動画で見ていましたが、自分でやると角が破れたり、コンセントの枠から壁紙がはみ出したりと、見るも無残な仕上がりになりました。最大の失敗は天井です。上を向きながら重い壁紙を支える作業は肉体的な限界を超えており、結局途中で断念して、天井だけが古い壁紙のままという非常に格好の悪い部屋になってしまいました。丸2日間の貴重な休日を費やし、全身筋肉痛になりながら得られたのは、あちこちに隙間やシワがある、お世辞にも美しいとは言えない空間でした。材料代と道具代で2万円近くかかりましたが、仕上がりのクオリティと自分の労力を考えれば、プロに依頼して4万円や5万円を支払う価値がいかに大きいかを痛感しました。餅は餅屋という言葉がありますが、特に壁紙の張替えは、下地作りの丁寧さとカッター捌きの正確さがすべてです。6畳という狭い空間だからこそ、細かなミスが目立ちやすく、素人の手には負えないものだと身をもって学びました。次に他の部屋を張り替えるときは、迷わず経験豊富な職人に依頼しようと心に決めています。