マンションにおける6畳間のリフォームは、戸建て住宅とは異なる特有の条件があります。多くのマンションでは、梁の出っ張りが目立つことが多く、天井の形状が複雑になりがちです。これにより、壁紙の必要メーター数にも変化が生じます。梁がある場合、壁紙は梁の下面や側面を巻き込むように貼る必要があり、その都度細かな裁断と繋ぎ合わせが発生します。この「梁の巻き込み」は想像以上に壁紙を消費する作業であり、平面的な壁面積だけで算出していると、途中でメーター数が不足する原因となります。また、マンションの6畳間はエアコンが設置されていることが多く、エアコンを外さずに周囲を張り替える場合、壁紙の切り込みや逃がしのために端材が大量に出ることになります。フルリノベーションとして、壁だけでなく天井、さらには押し入れの内部やクローゼットまで一気に張り替える場合、6畳一間といえども必要となる壁紙の総量は60メートルを超えることも珍しくありません。押し入れの中は湿気対策のために機能性クロスを選ぶことも多いですが、部屋と同じ壁紙で統一して仕上げるなら、その分のメーター数も忘れずに加算しなければなりません。また、マンションの壁はコンクリートの下地に直接石膏ボードを貼っている場合や、GL工法による凸凹がある場合があり、これらが壁紙の「付き」に影響し、貼り直しの頻度を高めることもあります。マンションという限られた空間での作業は、資材の置き場所も限られるため、30メートルロールを2本に分けて発注するなど、取り回しのしやすさを考慮した購入方法も検討すべきです。6畳一間という単位はコンパクトに見えますが、天井、壁、収納、梁のすべてを網羅しようとすれば、メーター数の管理は緻密なものになります。マンションの構造を理解し、自分の部屋にある凹凸を一つずつカウントした上で、45メートルから60メートルの壁紙を確保することが、継ぎ目のない美しい住空間をマンションで実現するための確実なステップとなります。資材に余裕を持たせることは、最終的な仕上がりの精度と、住む人の満足度に直結する重要な投資なのです。
マンションの6畳一間をフルリフォームする際の壁紙量