リモートワークが定着したことをきっかけに、私は自宅の1室を専用の仕事部屋として整えることにしましたが、最大の悩みは家族が過ごすリビングからの生活音でした。オンライン会議中に子供たちの声やテレビの音がマイクに入り込んでしまうことがストレスとなり、思い切って仕事部屋の壁を防音仕様にリフォームすることを決意しました。まず最初に行ったのは、複数のリフォーム会社から見積もりを取り、どのような工法があるのかを比較することでした。DIYでの施工も検討しましたが、やはり音漏れを防ぐための精密な施工はプロに任せるのが安心だと判断しました。工事はリビングに隣接する1面の壁に重点を置いて行われました。既存の壁紙を剥がし、その上から厚さ12.5ミリの遮音石膏ボードを2枚重ねて貼り、内部には高密度のロックウールを充填するという本格的なものでした。職人さんたちが作業する様子を見ていて驚いたのは、コンセント部分の防音処理の丁寧さです。ボックスそのものを防音カバーで包み込み、周囲を粘土のような遮音材で固めていました。こうした細部へのこだわりが、最終的な遮音性能に直結するのだと実感しました。工事期間はわずか2日間で、仕上がり後の壁は以前よりも少し厚みが増して重厚感が出ていました。実際に生活を始めてみて最も驚いたのは、リビングで大きな声を出していても、仕事部屋の中では遠くでかすかに聞こえる程度まで静かになったことです。遮音性能を数値で表すと、リフォーム前は話し声が筒抜けだった状態から、意識しなければ聞こえないレベルまで改善されました。この静寂のおかげで、仕事への集中力が劇的に向上しただけでなく、ウェブ会議でも周囲を気にせずに発言できるようになりました。費用はそれなりにかかりましたが、これからの何年も続く仕事環境を考えれば、非常に価値のある投資だったと確信しています。もし騒音で悩んでいるのであれば、中途半端な対策を繰り返すよりも、一度プロの手で壁の防音リフォームを行うことが、最も近道で確実な解決策になるはずです。
自宅の仕事部屋を防音壁にした私の体験談